思い出の留袖

私が着付け教室にわざわざ習いに行く意味。
それは「手を着物に慣れさせていたい」です。

美容師時代の着付けの関わり方

完全他装着付けのみ。
始めた20代前半の頃、自分も忙しすぎて月1の2時間レッスン。自主練ほぼなし。
全く上手くならず、自分もそこまでやる気はありませんでした。

しかし、当時社長から「美容師コンテスト 着付け部門で出なさい!」
という司令が出てから一変します。

かなり大きいコンテスト。
当然、出場するにはそれなりのレベルでないといけません。
高いお金も払い、留袖の帯を社長に連れられ呉服屋さんで作り⋯
せっかくだから柄や、帯はかなり悩んで気に入ったものと巡り会えましたが。

美容組合の講習を何度も受けに代々木まで。
着付けボディ、着物一式担いでです🤣
しかも電車で。それだけで褒めたい!!

コンテスト向けの講習のためしわなく、何cm何cm⋯と規定の嵐!
そしてスピードも求められ⋯

着付け勉強にずっと付き合ってくれた先輩。朝練、夜練、違う店舗なのに駆けつけてくれて。
本当にその人がいてくれたから心折れず何年もここから頑張れたんです。
1人じゃ無理でした🥲

1年目、いいとこまで行ったけど賞取れず。
取れるまでやる、と言われ⋯苦痛!とも思いましたが、やり込んでいくと追求心探求心が芽生えます。
次の年は妹をモデルにヘアセットも朝早くからして、コンテストに向かいました!
着付けよりヘアを褒められ、それはそれで嬉しい。
それは小さい会場で参加者も少なく、何とか入賞💦
この留袖に初めて袖を通したのは妹でしたー😚
これで留袖は卒業です!

2年間、休みの日も惜しまず練習だらけの生活。
おすすめはしませんが、今振り返るととてもあの時間が私の力となり、努力することの楽しさを思い出させてくれた時間でもありました。

美容師って努力無ければ時間もお金もかかるだけで稼げるようにはなりません。

頑張って役職ついてお給料もらえるようになって。
いったんそこで目標を見失う人もいるんです。
お客様にも来てもらうのが当たり前だったり。話す内容も向上せず⋯

でも着付けに没頭出来たことでお客様にも、頑張ってる姿を応援してもらえたり、他のことも頑張る気持ちが維持できたり、アドレナリンは大爆発でした😆
これは若くないとできないですが😅

色んな人達に協力してもらい、場所や時間を与えてもらい、有り難い環境でした。

そういう形で美容師時代はその後振袖でも2年間コンテスト漬けで体に叩き込むのですが

成人式、結婚式参列の方の訪問着。
慣れない方への着付けをしながら、着せられる側の苦しさ、動きにくさ、お店を出てからのことがずっと気がかりでした。
そしてシーズン前にしか練習せず、いつも余裕なく勉強するのも嫌でした。

そして、ここで初めて「自分でちゃんと着れるようになりたい!」という気持ちになるのです。

サロン美容師を辞めてからは、着付け教室のお手伝いをしながら他装着付けを教えたり、自分で着てお出かけしてみたり。

今では着物ありきの私、となれました。

まだまだこれから先、着物で色んなことに挑戦して楽しみたいと思っています😊

まぁ、あとはお財布と相談しながら⋯ですね笑

これは最近自分で着たレッスンの写真です。

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